さて、打ち込むって言ったって、なんの楽器をどう打ち込むのかがわかりません、よね?ですから、ドラムの特長を簡単に説明します。

まずは、ドラムセットの編成を見ていきましょう。

ドラムの基本構成


上の画像のようなセッティングが一般的です。ドラマーにもよりますが、シンバルを足したり、タムを足したり、バスドラを二つにしたり、カスタマイズは多種多様です。まあ、これくらいあれば、普通の曲は叩けます。

では、どう叩くのか?



この楽譜はドラム用に使います。ト音記号やヘ音記号がないですよね。
バツがハイハット
まん中のドの位置がスネア
ファの位置がバスドラ(ベードラと言ったりする)


まずは、4/4(しぶんのし)です。意味は、分母は1拍になる音符の種類で、分子は1小節に入る音符の数を表します。つまり、しぶんのしは4分音符が4つ分で1小節というのを表します。8分音符なら8個、16分音符なら16個、4分音符が2つと8分音符が4つでも1小節になります。小学校の音楽の授業みたいですけど、ここだけは、がんばって覚えましょうね。


さあ、これらを踏まえたうえで、
ハイハットはチチチチチチチチと8分音符を8回
スネアは、2拍目、4拍目
バスドラは、1拍目、3拍目
と入力すれば、ドラムの音がビートを刻んでいきます。


ちなみに、マイケルのビートイットでは、このリズムがイントロで使われています。

代表的な8ビート

ここで代表的な8ビートをご紹介します。



このビートは、スローでも、ミディアムでも、アップテンポでもよく使われます。スローでは、スネアのところをリムショット(カッという音)にしたりします。



応用編ですが、上のビートのバスドラの位置を16分音符分だけ後ろにずらしたものになります。スティービーの迷信のイントロで使われています。



これも良くつかわれるものになります。ここでお分かりでしょうが、ハイハットとスネアを変えなくても、ベードラだけ変えればかなりビートの感じが変わってきます。この3つのエイトビートを覚えてください。そうすれば、後から色々と応用がきくようになりますので。

代表的な16ビート

それでは、16ビートをご紹介します。



一番シンプルな16ビートです。ハイハットを1拍で16回叩きます。チキチキチキチキチキチキチキチキみたいな感じです。このビートもスロー、ミディアム、アップテンポで幅広く使われています。スローなら16回叩くうちの偶数回(2,4,6…16)を弱く叩くことで、乗りを出しながらうるさくない感じをだします。またアップテンポなら、ダンスミュージック等に良く使われます。



この2つのビートもベードラの位置を少しだけ変えたり、足したりしています。


このようにドラムは、パターンで覚えて少しだけ自分なりに変えるということができるのです。ね!簡単でしょ?

まとめ

ご紹介したビートのパターンを覚えると、曲作りが簡単にできるようになります。また、DTMではこの1小節のパターンを繰り返しコピーできるのです。


例えば1小節を2小節目に20回コピーみたいなことです。曲を耳コピーしたり、楽譜で打ち込んだり、作曲したりするときも、まずは、ドラムのパターンを1小節作ってコピペして、みたいな感じで作るのが王道でしょうね。


Aメロの終わりなど、節目のときには、おかず(パターンではないドラムの見せ場)を入れたりしますが、慣れてくればできるようになるはずです。