テレビやラジオから流れてくる歌声。売れている人が歌う歌は、「ん?これって歌がうまいんだろうなー」となんとなく思ってしまう。


また、友達から「このバンドのヴォーカルうまいよな?」と聞かれて、「あ、あーそうだな、うまいよ!」と答えたにも関わらず、何がどう上手いのかがなんとなくしかわからない。
実はこれ、多くの人がわからないんですよ。


実は、歌が上手いにも基準があるんですね。ですから、いい加減に「上手い!」ではなく、これこれこーだから上手いと友達に話せれば、あなたは友達から尊敬のまなざしで見られるでしょうね。


では、どんな基準があるのでしょう?
早速、紹介していきますね。

歌が上手いとされる要素




上手い歌とされる基準は、歌の基本を押さえなおかつ、テクニックを適所に的確にちりばめて1曲の芸術作品として仕上げる力がある歌です。


歌とは、楽器+感情です。ある時は、ピアノのように、またある時は、リズミカルなドラムのように、そして、やさしくバイオリンのように…。楽器もまた感情を表現します。


しかし、楽器では表現できないのが「歌詞」。歌詞をどう表現するかは、センスによりますが、音楽が芸術と言われる所以は、その人によって、まったく違うものになるという事なんですよ。


では、歌の基本とは何でしょうか?説明しましょう。

これが歌が上手いと評価される6つの基本だ!

歌がうまいとされる基本がこれです。

  1. 音程(ピッチ)がいい
  2. リズムがいい
  3. 発声がいい
  4. 声量が大きい
  5. テクニックが素晴らしい
  6. 歌心がある



となります!
では、それぞれの基本について詳しく解説していきます。

音程(ピッチ)がいい



音程(ピッチ)がいいとは、楽器のように曲の音階を正確に歌えることです。例えば、よくミュージシャンの仲間では、「あの人歌が上手い」とは言わず、「あの人音程がいいよな」という言い方をします。私は、小学3年からアコギ、中学からエレギを弾いてましたが、弾き語りなどすると仲間から「オンチ」とよく笑われたものです笑。


ピアノ出身の人や合唱クラブで歌っていた方は、音程のいい方が多いようです。正確なピッチを手に入れるなら、やはり、ピアノの音に合わせた皆さんご存じの音楽の授業でやった発声練習が一番です。

リズムがいい



リズムがいいとは、リズムの流れにしっかり乗って、強弱をつけたアクセントをしっかり表現できることです。元のテンポより少し早い(先のり)のを「はしる」逆に少し遅い(後のり)のを「もたる」といいます。曲調により「はしる・もたる」を巧みに表現する事が出来ます。


上手くリズムに乗るためには、メトロノーム等で正確なテンポを身につけたり、曲の1,2,3,4拍目を意識して歌う、また1,2,3,4拍の間の裏拍をしっかり意識して歌うことで格段に良くなります。

発声がいい



発声がいいとは、何を言ってるのかが聴く人に分かるように言葉がはっきりと表現できている事です。あのサザンの桑田さんはわざと英語っぽく発声するように意識しているんだとか。


桑田さんはさておき、ミュージカルなんかで用いられる歌い方と言えばなんとなくイメージもつけやすいでしょう。
「しんぱーい、ナイサー♪」笑。
発声をよくしたいのなら、「あえいうえおあお」をはっきり出るように、口の開き方の練習も兼ねてやるといいでしょう。これには、好き嫌いがあるのでおまかせで。

声量が大きい



声量が大きいとは、文字通り声がデカい事です。つまり、ライブなどでは「声がとおる」のです。最近は、ライブで使う機械も良くなったのですが、昔は大きい声を出すのが当たり前でした。私も、声量ありますよ!笑。


ここが大事なんですが、最初小さい声、だんだんと盛り上がるにつれ、声量を上げていく。これは表現力を高めるには必須なんですよ。蚊の鳴くような声で歌っていては、表現力を高められません。


声量を高めるには、腹式呼吸を用い喉に負担がかからないように喉を広げて発声練習します。広げないとムセたり2~3曲で声がガラガラになってしまい、ライブやカラオケでたくさんの曲を歌う前に終わってしまいます。

テクニックが素晴らしい



テクニックが素晴らしいとは、特定の場所でその技を使う事で、歌に広がりが与えることができることです。フェイク、ビブラート、しゃくり、フォール、こぶし、ファルセット、シャウト等他にも様々な技法がありますが、見せびらかさない程度に適所でしっかり使ってます。


最近では、カラオケの発達により洋楽で使う技法を用いた歌手等が目立ってきました。しかし、テクニックを使わなくても特にかまいません。テクニックがすごいからだけでは歌がうまいとは言えないからです。テクニックをものにしたいのなら、上記で述べた項目に当てはまる歌手の「くせ」を真似てみることから始まります。たくさんの歌手のくせを盗んでね。
クセがすごいんじゃー笑

歌心がある



歌心があるとは、バラードや演歌で表現されることが多いのだが、文字通りハートで歌ってると感じさせる事です。テクニックとしては、「泣き」を良く入れてきますね。どちらかというと「おらーっ、聴けー」って押し出すより、「引き込まれる」感じです。自分の歌の世界に引き込む、これは私も永遠の課題です。

まとめ



歌がうまいとはどういうことか?を紐解いて説明してきました。このことを知ったあなたは、明日から鼻高に友達にうんちくを垂れることができます。何より、どういう歌い方をすれば上手くなるのかもわかったはずです。近いうちにカラオケに行ったあなたは、自分の歌が変わっていく事を目の当たりにするでしょう。


芸術はあくまでもその人の好みですから、あしからず。