何といってもキーボードで出せる音色が一番多いので、キーボードがDTMの鍵を握ると言っても過言ではないでしょう!キーだけに笑。


ライブ等では、ピアノを始め、エレクトリックピアノ(電気的なピアノ、エレピという)、ストリングス(バイオリン、ビオラ、チェロ等の弦楽器の総称)、ブラスセクション(サックス、トランペット、トロンボーン等の金管楽器の総称)等、さまざまな楽器の音が使われます。その音を使ってキーボードで演奏するのです。もちろん、DTMの打ち込みでもしかり。


いや~音が良くなってますね~。昔の音色は、作った音の感じが半端なかったですが、昨今の音色は、すごくリアルになってきています。
ですから、われわれDTMerは、曲のオケづくりのクオリティに差がでてきてしまってます。上手い人の作品は、これ、生?打ち込み?みたいな感じでわからないんです。あまり上手くない人のは、打ち込み感バレバレなんです笑。


クオリティの上げ方については、また別の章で説明するとして、ここではピアノ・エレピの奏法についていくつかご紹介していきますね。


良く使う4つのピアノ奏法

初級編ということで紹介します。

  1. 4分打ち
  2. 変形4分打ち
  3. 8分打ち
  4. アルペジオ



ここで説明するピアノはクラッシックピアノではありません。ポップスで使われるピアノです。私もそんなガンガン弾けないし笑。
洋楽・邦楽問わずピアノ・エレピ伴奏が一番多いと言っても過言ではありません。


ピアノというカテゴリーのなかでも音色が多いのですが。例えば、アップライトやグランド。だいたい家庭にあるのがアップライトというタイプで、音楽室にあるやつや、リサイタルで使われるタイプがグランドです
では、1つづつ見ていきましょう。

4分打ち

それでは、よく使われるフレーズを紹介しましょう。



これは、4分打ちと言ってコードを1拍づつ弾く奏法です。この曲、何かわかりますか?そうです、宇多田さんのFIRST LOVEのAメロですね。
このように、ポップスのピアノ伴奏にはかなり使われており、弾くのも打ち込むのもわりかし簡単にできます。


下のヘ音記号の小説は、弾く場合は左手のパートです。ピアノのベース部分の担当ですね。ト音記号の「ラ」の位置がヘ音記号では「ド」になります。少しづつでもいいので、慣れていきましょう。


ちなみに、私は小学3年からギターを始めましたが、小学5年の合唱でピアノの伴奏をやらされて、この4分打ちで弾いたことを思い出しました。

変形4分打ち


4分打ちの裏に1音足すことで、リズムを出しやすい構成になります。説明しやすいように3音で構成するコードを上中下とします。中と上の音を拍の頭で1拍の裏に下の音というような感じです。
さて、この曲は何でしょう?そうです、ダイアナ・ロスのIF WE HOLD ON TOGETHERのサビの一部ですね。この奏法も良く使われますし、弾く打ち込むもわりかし簡単です。

8分打ち


これは、8分音符を1小節に8回弾く奏法です。音符の上にある記号は「アクセント」。つまり、ここは他より強く弾くのです。それによってこのノリが出せるのです。そして、パーセントみたいなマークは小節反復記号ですので、前の小節と同じで演奏すという意味です。
この奏法は、ミディアムやファーストテンポでよく使われます。このオクターブ上とかでも使われてますね~。

アルペジオ

アプペジオとは、コードの和音を一音一音発音させる演奏法です。ピアノやギターやハープなどの楽器で効果的に使われており、一定のパターンでリズミカルに演奏することが多いのです。絶対に聴いたことがあるでしょう!

このように、コードによって弾く和音が決まります。上の小節では、ドミソミとなっていますが、ミソドソやソドミソに変えても構わないのです。これをヴォイシングといいます。このヴォイシングのコツはあまり高い音に行ったり低い音に行ったりして、伴奏が動きすぎることをなくすことです。なぜなら、歌の邪魔になるからです。歌もののセオリーは、あくまで歌の邪魔にならないことなんです。

これも上記同様、ヴォイシングを考えて作りたいところです。ほんのちょっと応用編です。ご参考まで。

まとめ

この4つの奏法をマスターすれば、そこそこの曲はいけそうな気がします。打ち込み自体もさほど難しいものではありませんからね。


ピアノの打ち込みと弾いて入れた時の差というのは、結構感じが変わってきます。どの音を小さくして強くして、あるいは、どのくらい伸ばすかなど細部にわたって編集を加えれば弾いてる感じが出せてきます。なので、どう変えるかは経験や耳の良さに関わってきますから今は心配しなくてもいいですよ。