ストリングス(STRINGS)とは、バイオリン、ビオラ、チェロ等の弦楽器の総称です。DTMでも音源として使いますし、キーボードやエレクトーンの中にもストリングスというカテゴリーで音源が入っています。とはいえ、そのカテゴリーの中でも色んなストリングスの音色があります。


サンプリングとは、例えばバイオリンの音を録音してそれを音階にして音源にしていく方法です。バイオリン、ビオラ、チェロ等をまとめて弾いたものをサンプリングしたりです。ですから、かなり本物っぽい音がでます。
それとは別に、機械的に加工したものもあります。これらを曲によって使い分けるのです。



では、どのように使われているのかを見ていきましょう。

ストリングスの効果的な3つの使い方

ストリングスの使い方は、多種多様。ここでは曲調別に紹介します。

  1. バラードでの使い方
  2. ミディアムテンポでの使い方
  3. アップテンポでの使い方



まずは、この3つの使い方を知ってくださいね。

バラードでの使い方


基本は、コードに合わせて弾いていきます。コードが2拍なら2拍、4拍なら4拍。この動き、半音づつ下降してますね。そんな時ヴォイシングを考えます。加工している部分を一番上に持ってくる(上からドソミ、これは上からミドソになってます)のか?一番下に持ってくるのかは、センスになりますね~。
もちろん一番上に持っていくと強調されますし、まん中ですと控えめな感じになります。歌の音階がどうなのかを考えて選べばいいでしょう。



最近の大ヒット曲のコード進行です。4分打ちで表現しました。もちろんピアノでも使えます。このように、ストリングスでも4分打ちは良く使われてます。最後から2番目のコードはE7sus4になりますが、譜面に書けなかったのであしからず。

ミディアムテンポでの使い方

ミディアムなら基本的に機械的なストリングスでコード通りに全音符か2分音符で弾いていくか、メロを弾いていくかです。左手でコードを弾いてオクターブ上でメロディを弾いてますね。もちろん、歌の邪魔にならないようにです。

アップテンポでの使い方


この譜面は、ト音記号がメロで、ヘ音記号がストリングスのバッキングです。ご存じ70年代のダンスナンバー「愛がすべて」ですね。このようにメロを弾くパートとバッキングをするパートを別に示しましたが、どちらも入れたいところです。ヘ音記号のパートは音符で表すとこんな感じになるんですが、コードの和音を適当にヴォイシングしても構いません。この全体の響きを覚えていただければいいです。

まとめ

ストリングスの音を聴いてみましたか?この譜面通りに打ち込んでみてください。そうすると見えてくるものがあります。


音の立ち上がりが早い音、遅い音、低音が響きすぎる、高音がうるさいなどです。音が上手く伸ばせないものもあります。ですから、自分の持っている音源や機材で出来る限り完結できるようにするのがベストです。
なぜなら、使いたい音がないからといってすぐに新しい音源を買っているようじゃ、DTMerとしてのチカラが上がりません。今ある機材の中で工夫していいものを仕上げる!これが、真のDTMerだと私は思います。


音については、まだ自分を抑えてしくみやなり方を研究してみてください。音の作り方などは、別の機会に説明しようと思います。
がんばってくださいね。