音程やリズムがよくても、すごいテクニックを持っていたとしても、あまり上手いと評価されない場合があります。なぜでしょうか?
それは、歌の骨格ともいえる、「基本」をいい加減に表現しているからなんです。


例えば、原曲をカバーしている歌手の方、アマチュアの方がいらっしゃいますね。そのカバーナンバー、原曲を超える事ができますか?カバーでテンポ、伴奏、雰囲気を変えて表現しても、持論ですが、原曲を超えることはできないでしょう。


なぜかというと、歌っている歌手、歌詞の表現、雰囲気、息遣いで完成されたものであり、ヒットした曲であるため、私たちの耳や心に焼き付いているんですよ。なので、原曲と比べてどう変わったかを評論家みたいに聴いてしまうからなんです。

では、これを踏まえたうえで、この「基本」を紹介します。

うまいと言われるための基本

うまいと言われるためには、原曲の歌手の通りに歌ってみることです。

とはいえ、「ものまねかよ!」と聞こえてきそうですが、半分正解です。ものまねで説明しますが、ものまねが上手い人が素晴らしいところは、声だけまねしているのではないということなんです。テクニックもすべて真似しています。

その方法とは、

  1. 伸ばすとこ、短く切るとこをコピーしてみる
  2. ブレスの位置を同じにしてみる
  3. 声の息遣いをまるごとコピーしてみる

となります!

では、それぞれの方法を詳しく解説していきますね!

伸ばすとこ、短く切るとこをコピーしてみる

伸ばすとこ、切るとこ、すごく大事です。歌っている歌手がレコーディングでさんざん練習を重ねて歌っています。ですから、歌詞やメロディであーしよ~こーしよ~って考えられているんですよ。プロが時間かけて考えて歌っているのに、アマチュアがパッと歌える訳がないことはおわかりでしょう。


歌っている方の「くせ」ではなく、あくまでも伸ばすところはしっかり伸ばし、切るところは切る。音楽的に言うと、テヌートやスタッカートです。この練習を行えば、だらーっと歌わなくなり、あなたの歌の強い武器になります。

ブレスの位置を同じにしてみる

これ、大事です。原曲の伸ばしたいとこ切りたいとこを表現したいときに「ブレス」が大事なこと大事なこと!なぜか?その曲のブレスの位置をしっかり把握することにより、その歌の伸ばしたいとこ切りたいとこをしっかりと表現できるのです。


上手い人は皆やってます。表現力をUPするために是非おためしあれ!

声の息遣いをまるごとコピーしてみる

息遣いとは、ささやくように歌ったり、声を張り上げたりすることを指します。例えば、同じ音を4拍伸ばすとします。クレッシェンド(だんだん大きく)で右肩上がりに声量を上げたり、逆にデクレッシェンド(だんだん小さく)で右肩下がりに表現できれば、歌唱力UPの近道になります。


あとしゃくりやフォール等をコピーするのも息遣いの練習のうちですので、しっかり聴き分けてね。

まとめ

この3つをしっかりと実践してみてください。原曲をとことん真似するだけで、あなたの持ち技が増え格段に歌唱力があがります。


テクニックという目先だけの歌では、本来の歌うまとは言えないのです。また、真似することで、「耳」がよくなります。耳が良くなると、もっと色んな表現力ができるようになるので、あなたの歌を聴きたいという方がふえてくるでしょう。